株式会社アポルタ代表
井川 竜太さん
諏訪市出身。神奈川県の大学を卒業後、東京で商社勤務。「いつかは自分で事業をしたい」「長野県で暮らしたい」という思いからUターン。木曽地域で地域おこし協力隊として活動する中でカヤックに出会う。2019年に諏訪湖でのカヤック事業をスタート。2023年から足漕ぎボートや自転車のレンタルもできる「Activity Base Cogue」として本格的に営業を開始。現在は、木曽・御岳湖でのカヤック・SUP事業、霧ヶ峰キャンプ場なども含め4拠点を運営。諏訪湖のゴミや水草を除去して綺麗にする「諏訪湖クリーンプロジェクト」にも力を入れています。
諏訪湖周辺には、多くの観光スポットや名所がありますが、定番の観光とはちょっと違う体験を楽しみたい、そんな方にご提案したいのが、諏訪湖周辺で楽しめるアクティビティ。諏訪湖にボートで漕ぎ出して湖上から街を眺めたり、自転車で湖畔や諏訪の裏路地を巡ったり。クルマや電車で移動して楽しむ観光とはまたちょっと違った風景や時間の流れと出会えるかもしれません。
今回お話を伺ったのは、「Activity Base Cogue(アクティビティベース コグー)」代表の井川竜太さん。諏訪湖畔で“漕ぐ”をコンセプトにカヤックツアー、レンタサイクル、足漕ぎボートなど思い出に残るアクティビティ体験を提供しています。諏訪市出身の井川さんに、湖とともにある諏訪エリアならではの魅力や、おすすめの楽しみ方について伺いました。
湖畔というと夏を連想される方も多いかもしれませんが、諏訪湖を楽しむなら、「春」と「秋」がおすすめと井川さん。
「春は新緑が本当に気持ちいいですし、秋は紅葉が綺麗。暑すぎず寒すぎず、諏訪湖周辺で身体を動かすなら、春か秋が快適な季節だと思います。」
諏訪の魅力は、湖だけではありません。車で20〜30分ほど移動すると、標高1600メートルを超える霧ヶ峰や白樺湖などの高原エリアにもアクセスできます。
「湖と高原がこんな近い距離にある場所って、実はあまりないんです。午前中は湖で遊んで、午後は高原へ行く、といった楽しみ方も可能なのがこのエリアの魅力ですね。」
霧ヶ峰ではキャンプやトレッキング、白樺湖周辺ではアウトドア体験やカフェ巡りも人気。最近はおしゃれな店舗も増えており、二日あっても巡りきれないほどです。
一方で、諏訪エリアは三世代旅行との相性も良いのだと井川さんは言います。
「おじいちゃん、おばあちゃんは美術館や温泉を楽しんで、その間に家族は湖上アクティビティを体験する、という過ごし方もできます。街と自然が近いからこそ、年代に合わせていろんな楽しみ方がしやすいんです。」
冬には、わかさぎ釣りや温泉も人気。さらに、歩いて巡れる範囲に五つの酒蔵が集まっていることから、日本酒好きの観光客にも注目されています。
最近では、映画やアニメのロケ地を巡る“聖地巡礼”を楽しむ人も増えています。諏訪市ではフィルムコミッション活動にも力を入れており、映像作品の舞台やロケ地として登場する機会も多くなっています。諏訪エリアが舞台やロケ地となった映画を見たら、“聖地”を探してみるのもよいかもしれません。
Activity Base Cogueで人気のアクティビティのひとつが、レンタサイクルだ。諏訪湖の周囲には整備されたサイクリングロードがあり、湖を一周する「スワイチ」は観光客にも人気のコースになっています。Activity Base Cogueでは、シティバイクやクロスバイクはもちろん、電動アシスト付き自転車やE-BIKE(電動アシスト付きクロスバイク)もラインナップ。
「自転車ならではの速度で景色を楽しみながら、ふと気になった路地に入ってみたり、目に止まったお店に立ち寄ったり。クルマや徒歩とはちょっと違った時間の流れの中で諏訪の街を楽しんでもらえると思います。」
おすすめは、諏訪湖一周チャレンジ。諏訪湖一周はおよそ16キロ。体力やペースにもよりますが、1〜2時間ほどで1周することができ、達成感も味わえます。実際に、Cogueのレンタサイクル利用者の約7割が湖一周に挑戦するのだそう。
さらにActivity Base Cogueでは、2年ほど前から「スワライドパス」という取り組みも始めました。スワライドパス提携店でレンタサイクル受付時の半券を提示すると、様々な特典が楽しめるというサービス。例えば美術館の入場料割引や飲食店でのドリンクサービスなどの特典があります。
「せっかく諏訪に来ても、観光地だけを見て帰るのはもったいない。地元には個人経営の素敵なお店も多いので、そういう場所を知ってもらうきっかけになればと思っています。」
一日レンタルを利用して、諏訪大社四社を自転車で巡る人もいるのだそう。湖だけでなく、神社や温泉、カフェ、街歩きなどを自由に組み合わせられるのも、諏訪エリアの自転車旅ならではの魅力です。
諏訪湖でのカヤック体験も、Activity Base Cogueを代表する人気アクティビティです。カヤックツアーでは、諏訪湖にまつわるクイズなども交えながら、湖上を巡る120分。初心者でも気軽に楽しめる内容になっています。
「湖上から、しかも水面の高さからみる諏訪の景色って、陸からみる景色と全然違うんです。地元に住んでいる人でも新鮮に感じる景色だと思います。」
カヤックツアーのハイライトとなるのが、諏訪湖に浮かぶ無人島「初島」への上陸体験です。初島は、諏訪湖祭湖上花火大会の打ち上げに使われる人工の島。夏になると島には花火の打ち上げ設備が準備され、追加の桟橋が設置されるなど、他の季節とは違う景色が現れるのだそう。
「花火大会の準備が始まると、湖の雰囲気も変わっていくんです。そういう季節ごとの変化を間近で見られるのも、カヤックならではですね。」
さらに、下諏訪町のいずみ湖では「ナイトカヤック」も開催しています。
ヘッドライトと小さな船尾灯だけを頼りに湖面を進み、湖の中央で明かりを消すと、頭上には満天の星空が広がります。星空のガイドも含めて90分ほどのツアーでは、昼とはまったく異なる冒険感たっぷりの体験ができそうです。
上諏訪駅から徒歩10分ほど、諏訪湖の東岸にある桟橋をベースに、カヤックツアー、レンタサイクル、足漕ぎボートなど思い出に残るアクティビティ体験を提供している「Activity Base Cogue」。利用者は、小さなお子様を連れたファミリー層がもっとも多いのだそう。
「宿泊施設から近いので、観光の合間に気軽にアクティビティを体験していただけるところが特徴。」と井川さん。関東圏からの来訪者が多く、中京圏からの利用も増えているそうです。「湖があって、そのすぐそばに人の暮らしがある。そして周囲を山に囲まれている。このロケーションは、諏訪ならではの特別な魅力だと思います。自然と人の暮らし、観光や環境が非常に近い距離にある場所なんです。」
Activity Base Cogueは、自然体験だけでなく、環境保全活動にも力を入れています。その代表的な取り組みが、2022年から始まった「諏訪湖クリーンプロジェクト」。
諏訪湖では、水草の「ヒシ」が大量繁茂し、漁船や観光船の航行を妨げたり、景観悪化につながったりするという課題があります。また、流入河川から流れ着くゴミも少なくありません。
「ここで営業していると、どうしても湖のゴミやヒシが目につくんです。遠くから来てくれる人たちには、できるだけ綺麗な諏訪湖を見てほしいという思いがありました。」
当初はボランティアとして始めた清掃活動ですが、湖全体をカバーすることはできません。そこで、湖面を細かく区画分けし、一口5,000円で協賛を募る取り組みを始めました。協賛された区画は、プロジェクトメンバーが年間を通じて清掃を継続します。現在では、企業や個人など多くの支援者が集まり、清掃できる範囲も徐々に広がっています。
2025年は「清掃活動付きカヤック体験」も提供。湖上清掃に協力することで割引価格でカヤックレンタルができるというプランは、年間100人以上が参加したのだそう。
また、地元企業の社員研修として取り入れられるケースも増えています。
「自然を楽しむだけじゃなくて、少しでも湖を守る側に回ってもらえたら嬉しいですね。」
観光と自然保全を切り離すのではなく、「楽しみながら自然を守る」。そんな姿勢も、Activity Base Cogueの大きな特徴です。
諏訪湖を”見る場所”ではなく、”体験する場所”として楽しむ。Activity Base Cogueのアクティビティは、諏訪という地域の新しい魅力を教えてくれるベースとなっています。
おすすめイベント
おすすめ宿泊施設
ホテル 紅や
「Activity Base Cogue」にもっとも近い諏訪湖畔の宿。温泉はもちろん、諏訪湖ビュー、地元食材にこだわった料理が楽しめます。
【 電話 】0266-57-1111(9:00-18:00)

神秘なる諏訪湖に心癒される宿
上諏訪温泉しんゆ
諏訪湖畔に佇む癒しの宿。湖の絶景を臨む露天風呂付き客室や個室で食す創作和会席が魅力。諏訪大社四社を巡る無料参拝バスも大人気。
【 電話 】0266-54-2020(9:00-18:00)

おすすめグルメ
丸安田中屋
スワライドパス加盟店
地元で古くから愛され続けているチーズケーキがおすすめ。八ヶ岳山麓で育まれたミルクと信州産のナチュラルチーズをふんだんに使ったなめらかな食感が楽しめます。
【 電話 】0266-52-0126
【 営業時間 】AM10:00〜PM7:00(水曜定休)
















